(仮訳)天然環境から分離されたケートチリウム目の新種、Cladophialophora abundans
Feng, P. & de Hoog. G., 2013. Cladophialophora abundans, a novel species of Chaetothyriales isolated from the natural environment. Mycological Progress. … Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-013-0924-4 [Accessed December 15, 2013].
【R3-00145】2013/12/16投稿

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3行まとめ

ブラジルのマングローブ林でスナガニの巣、植物、土壌などから分離された菌をCladophialophora abundansとして新種記載した。
本種はヒトの病原菌として知られるCladophialophora bantianaに特に形態が類似していたが、最大生長温度は36°Cであるため、腐生菌だと考えられた。
ITS領域に基づく分子系統解析では、本種はC. bantianaと異なる「carrioniiクレード」に位置した。

本論文で新種記載された新種、Cladophialophora abundansはスナガニの一種、 Ucides cordatusの巣穴から頻繁に分離されているが、このカニで問題となっている病害、lethargic crab disease (LCD) との関連性は2013年時点で確認されていない。
参考:LCDの病原菌、Fonsecaea brasiliensisの記載論文 (Vicente et al., 2012)(R3-00722)

Brazil, Bacabeira, Maranhao

(新種)

Cladophialophora abundans Feng, de Hoog, Najafzadeh & V.A. Vicente
語源…豊富な
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【よく似た種との区別】
Cladophialophora bantiana
本種と異なり臨床的に分離される
形態的に類似している
分生子形成様式が全出芽型
分生子鎖が長い
分生子同士が強く接着する
分生子鎖が分枝する
nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(carrioniiクレードではなくbantianaクレードに含まれる)
Cladophialophora psammophila
形態的にやや類似している